サービサー交流会に参加して来ました

サービサー業界の知人からサービサー会社の交流会があるので参加してみたらとの誘いがありました。サービサー会社以外でも弁護士事務所やシステム会社も参加していて、中堅や新規許可会社も参加しているとのことでしたので、「サービサー出身の行政書士」を名乗っている私にとって、新しい情報収集と人脈拡大および営業活動のチャンスですので喜んで参加して来ました。

サービサーは金融機関の不良債権をビッド(bid)という競争入札で債権の買取をしますが、入札条件として競合他社との協議談合は当然禁じられていることもあって、同業者間の交流は少ない業界です。サービサー協会と云う業界団体があり、ここでは法務省方針や意向を受けて会員会社に周知徹底を図るための理事会やワーキングおよび研修会・勉強会等が行われていますが、経営トップ等に限られている気がします。

今回の交流会は営業の前線にいる実務者が多く、先輩会社やライバル会社に、日頃感じている疑問点を素直にぶつけながら、相手の経営戦略や営業方針等を知ろうとしている感じがしました。何故、高値で買取が出来るのですか? 回収データはどう活用されていますか? と云った営業上、知りたい質問が多く出ます。

競争入札でサービサー5社が参加する場合、どの会社が参加するかがデューデリ価格(投資額)を算出するに際し、強気で臨むか自社の体力に応じた対応をするかで落札率も大きく変わります。そして、入札の結果、どこがいくらで落札したかが今後の営業戦略を左右します。但し、競合先や落札先を非開示にするケースもあり、営業が推測するケースもあります。

サービサーは全国で95社あり、そのうち7割強が首都圏に本社があります。残り3割弱が地方都市に本社があり、地域密着型の営業を展開しています。地域型は地銀系の受託型が中心ですが、中には積極的に買取しているところもあります。地域金融機関の入札に際しても、競合メンバーの顔ぶれで取組姿勢が大きく変わることも多々あります。特に新規参入会社や地方に出店したサービサーが登場した時は注意が必要です。

また、競争入札の結果、入札価格が最下位であった場合は、次回、入札招聘されないケースが増えています。このため回収が厳しそうなので弱気のデューデリをすると最下位となり兼ねないので、デューデリジェンス作業は手抜きが出来ません。

但し、昨今は金融円滑化法の影響で破綻先中心の案件になっていましたから、また老舗的なサービサーが安定している面もあってか、競争入札のビック3と云われるサービサーの落札率が高いようで、中堅サービサーが落札するのが難しいとの声が聞かれました。買取(仕入)には各社大変苦労しているようです。

サービサー会社の親会社は上場会社が多く、銀行、ノンバンク、不動産、流通系、管理組合系等々、異業種からの参入もあり、各社のベースマーケットの違いもあってか、それなりに業歴を重ね、次へのステップを図ろうとしている気配も感じられます。同業他社と交流することで業務提携や債権再譲渡、アウトソーシング等のビジネスが生まれるかもしれません。

また、銀行の金融円滑化法対応についても再リスケを断り始めているようですし、実質破綻先がバルクセールに含まれる割合が増え始めたとの話も聞かれました。漠然とした話ですが、第2四半期(2Q)、年末(3Q)のモニタリングは厳しめに振れる可能性が強いと思われます。

サービサーも誕生して13年経ちました。当時からの経営陣も大半が交代になっています。厳しい環境しか経験していない経営者も増え、金融業界の中でサービサーの役割と期待を考える経営陣も多いかも知れません。しかし、私は、まだまだサービサーは、産業界全体の中で発展の余地があると考えています。また、経営戦略、営業戦略だけではなく、例えば事業計画、資金繰り、予実管理、法務省検査対策、内部統制等々の管理部門についてのコンサルティングも提供できますので、ご相談いただければと願っています。

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
にほんブログ村

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ
にほんブログ村

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック