所沢LBS 行政書士の事業承継 遺言 相続 離婚

アクセスカウンタ

zoom RSS お金を借りる工夫 サービサーの資金調達

<<   作成日時 : 2012/08/14 13:48   >>

驚いた ブログ気持玉 3 / トラックバック 1 / コメント 0

不良債権を金融機関から買取するとき、サービサーは譲渡代金を支払ますが、その代金を回収するためには通常3〜5年かかります。不動産等の担保付債権を任意売却すれば短期の回収も可能ですが、ハゲタカファンドが暗躍した10年前は、バブル崩壊後の日本国内に不動産を買う投資家が不在でしたから、そうした短期回収が多数ありました。

しかし、短期回収でも買取資金が必要ですので資金調達をしなければなりません。外資系は投資ファンドが債権を買取しサービサーに回収を委託していたため、サービサーが直接資金調達をする必要はなかったのですが、国内の債権買取型サービサーはその資金調達が喫緊の課題でした。

当時、資金調達の責任者だった私は親会社のメインバンクと借入交渉に入りましたが、グループ全体の与信枠と担保となる不良債権がもともと金融機関における100%貸倒した債権であり担保価値がないばかりか、融資実行すると直ぐサービサーに対し引当金を積む話になるのでは等々の理由で不調に終わりました。

次にサブ・メインバンクに行くとメインバンクが貸せないところには貸せませんとのことでした。親会社の経営環境が厳しかったため、その子会社には貸せない、逆にグループ全体の貸付金を圧縮することばかり銀行は考えているようでした。

サービサーは資本金が5億円必要ですので親会社が上場しているケースが多く、親会社から借入するサービサーが大半で、経常収支がいいサービサーのみが親会社の保証で金融機関やノンバンクから資金調達をしていた位でした。当然、その親会社もサービサーへの資金供給を用意していましたが、事業融資で経営環境が厳しくなった会社でしたので、連結決算で自社の事業性債権を切り離しているときに、子会社のサービサーがよその銀行から事業性債権を買ってくることを全面的に許容していませんでした。

しかし、金融危機の中で誕生した国策会社であるサービサーの資金調達が、独自の事情があったにせよ金融機関から出来ないとはおかしな話だと考えた私は、信託銀行の紹介を得て、政府系の金融機関を一人で訪問しました。そこで事業再生に取り組んできた調査役(当時)とサービサーの現状や発展性および回収実績等を説明したり、質問を受けたりして、二人だけでじっくり1時間半協議しました。そして何故か、この時、私は融資の可能性を予感しました。

担保となるのは銀行の不良債権ですが、サービサーは夫々の債権の回収の出口、つまり債務者(企業)との解決策を想定し買取価格を決めていきます。よって、買って来た後、効率的な手続きを進めながら、債務者の置かれている状況を把握するための調査や直接交渉を実施します。

それを繰り返し、積み重ねることによりサービサー独自の回収のトラッキングレコードが出来てきます、不動産担保付き債権や無剰余債権、金融機関の形態、事業性と住宅ローン、リース債権、クレジット債権等の商品ごとに詳細な実績値を集計していくとサービサーの回収力でもある平均値が得られのです。また、迅速な債権譲渡手続きと(競売、法的手続きの)事件等の承継を行わないとそのイベント効果が出ませんから、システム部門には矢継ぎ早の依頼を重ね、実務ラインの全社員にその都度、追加的な調査と精緻なデータ登録をお願いしました。


この不良債権からの回収可能性を担保にシンジケートローンで調達するまで約1年半かかりましたが、ボローイングベースという新しいロジックと契約書作成協議だけではなく、担保管理やモニタリング手法を作り上げるまでそれだけの時間と関係者の理解が必要だったのです。それはまさに、万一、サービサーが破綻しても他のサービサーに事業譲渡出来る仕組みが必要だったのです。

私が退職したのちも、引継者の努力で、このシンジケートローンによる資金調達は継続されています。また、融資した金融機関も30行を超えました。しかし、金融機関の不良債権譲渡が急激に細ったためサービサーの資金調達は必要性が薄れているためか、また政府系銀行の財務コベナンツの水準が高いためか、このシ・ローンを活用するサービサーは増えていません。

しかし、正々とサービサー事業を展開する買取型サービサーであれば資金調達能力は不可欠です。また、自社のトラッキングレコードとモニタリングによる回収の遅行や貸倒引当金の過不足まで随時チェック出来る、逆に云えば金融機関からチェックされることは、経営の透明性を高めることになりますから、是非、研究し、準備されることをお勧めいたします(ご相談受け賜わります)。

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
にほんブログ村

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ
にほんブログ村

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
驚いた
面白い
かわいい

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
フェラガモ 靴
お金を借りる工夫 サービサーの資金調達 所沢LBS 行政書士の事業再生ー詩人の経済学 /ウェブリブログ ...続きを見る
フェラガモ 靴
2013/07/03 17:41

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
お金を借りる工夫 サービサーの資金調達 所沢LBS 行政書士の事業承継 遺言 相続 離婚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる