行政書士は企画力が必要

連結決算制度で関連子会社を統括する部署(関連事業部、グループ部)の組織上の配置をどうすべきでしょうか? 大雑把に言えば、企画セクションか管理セクションに大別されます。


グループ間における販売、アウトソーシング、資金調達、連結納税、出向人事等の取引実績やジョブローテーションを重視するならば総務・人事・経理・財務の管理セクションに、グループ戦略、方向性、事業ドメイン、ビジネスモデル等の将来性を重視する場合は企画セクションに置かれているようです。


或いは、夫々の部署にも企画部門とライン業務がありますから、企画の一部だけを社長室や経営企画部門に集約する方法も取られています。


どれが正しいと云う答えはないと思います。しかし、グローバル化やビジネスモデルの競争優位性の短命化を考慮すると経営戦略を優先する企画セクションの方がいいような気がします。企画セクションは会社全体が掌握でき業界や異業種等の社外にも情報ネットを持って情報収集をしていますから、社会やヒジネスの変化が見えやすいでしょう。


但し、重要な部分を全て企画セクションに集めると指示命令は出しやすい半面、各部門やライン・現場との乖離が起きたり、重要な情報が遮断されたりして、企業統治が機能せずコンプライアンス違反の放置(見て見ないふり)や粉飾決算等で「死に至る病」に至るケースもあります。

一方、行政書士は大半が個人事業主の一匹狼で事業を行っています。知識、経験、人脈、地縁等を活かし事業領域を拡大したり、インターネットや出版物を通じ、多種の問題や悩みを抱えるユーザーや同業者向けのレクチャーで知名度と業績を上げている行政書士も結構存在していますが、そうした人の努力と精進は相当なものと敬服します。いかなる業種でも成功する人はそうした人なのでしょう。

しかし、多くの行政書士は同業者との情報交換や意見交換を重ねているはずですが、なかなかうまくいかないようです。何故でしょうか? 行政書士の業務範囲は広く専門性も深まってきていますから、様々なニーズに1人で立ち向かうのは並大抵のことではありません。経営効率化の波を受けて、例えば「営業代行」「総務部」「経理部」「棚卸実査」等のアウトソーシング会社が設立されましたが、行政書士の業務はアウトソーシング会社(法人)に集約されていくような気がしていますし、他の士業との連携の流れに組み込まれていくのではないと思っています。

会社や法人は個々人の特性により適材適所に人を配属することが可能で、例えば野球やサッカーのようなチームプレーを原則としています。また、フロントや監督・コーチがチームの増強を図ったり、相手チームを分析したりして、常に戦略と戦術を練っているブレーンが存在しています。だから各プレーヤーがプレーに専念できるのでしょう。

これに対し、行政書士は個人で戦略と戦術を担当し、営業~納品~代金回収の全ての実務をこなさねばなりません。マンパワー的には限界がありますし、年齢による老化は防げません。よって、今後、将来的に、勝ち残る行政書士に必要な要件は、戦略を立てチームをけん引したり調整する企画機能が必要になるのではないでしょうか?

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