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zoom RSS 賃金未払残業代請求と労働審判

<<   作成日時 : 2014/01/05 18:07   >>

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昨年10月末に残業代未払い請求に関する相談を受けた案件が年末に円満解決となりました。労働審判も想定し知合いの社会保険労務士や弁護士の意見も聞きながら相談者と10回を超えるメール交換を行い、相談者との面談をしたのち、相手方に残業代未払いに関するお願状と時間外労働時間を集計した資料を送付しました。

その後、相手方からは、調査する時間が欲しいので、年明けまで待ってほしいとの連絡がありましたが、直ちに内容証明郵便による催告書を送付しました。その結果、送達日から7日以内に全額返済の意思表示あり、約束期日に損害金を含めた全額が返済されました。

その旨、弁護士に報告すると快挙だと云われました。相談者も次の労働基準監督署に行く準備をしていましたので、予想以上に早く解決になり拍子抜けの感がありました。しかしながら、年末年始の忙しい時期に、また、相談者は既に会社を退職していますから、今後の生活設計に向けた準備も必要ですので、満額回答と云う成果を得られた上に、この問題から全面開放されることは精神的にもかなりのプラスだと思います。

丁度、今回の対応をしている最中に、厚生労働省が昨年9月に実施した「若者の使い捨てなとが疑わされる」事業所の調査結果が公表されました。簡単に云うと所謂「ブラック企業」のことですが、5,111事業所のうち4,189事業所で労基法等の違反が見つかり、既に厚労省は是正勧告を行ったうえで是正がみられない企業について社名を公表し、書類送検する方針としています。

実に82%に及ぶ事業所で労基法等の違反、コンプライアンス軽視の実態が明白になったわけですが、労基署が違反した企業を立件することは稀です。労基署は10年以上も前から、賃金不払い残業の解消を図るため通達を発信して来ました。それらによると、職場環境の改革、適正な労働時間の管理を行うためのシステム整備、責任体制の明確化とチェック体制等の整備等を通じて、労働時間の管理の適正化を図るように指導して来ました。

しかし、デフレやグローバル化による経済環境の激化で、若者を中心とした就職難や雇用機会の減少、及び低賃金化が常態化していることもあり、かつ、非正規社員の増加、年俸制、専門職制、変形労働時間制等々、雇用形態だけでなく仕事内容に応じた勤務体制も増えて来ました。特に現業に近い労働者の場合は、長時間労働と低賃金が当たり前になった気さえします。

現在の50歳台以上は、年功序列で、定期昇給、昇格、ベースアップが当たり前な経済環境下で働いていましたから前向きなライフサイクルを描くことが可能でした。しかし、40歳台より若い世代は年金制度も含め極めて厳しい社会となっています。そうした不満や不安が、今後も残業代未払い請求へと向かっていく気がします。

今回の相談人は、結婚し家庭を持ったばかりの若者で、入社7年目で重要な業務を任せられ、将来を嘱望されていたと思います。しかし、ひと月60時間を超える残業に加え、休日出勤も多く、人員不足や業務の効率化を会社に提案しても聞き入れてもらえなかったそうです。そして、退職を決意した時から、就業規則やタイムカード、給与明細等の労働審判に必要な資料集めを約半年間行っています。この用意周到さが円満解決になった原因です。特にタイムカードは会社側は3年間保管義務がありますから、如何にそれを入手できるかがポイントだと思います。

毎月、会社側が給与明細を配布したとき、社内で破り捨てゴミ箱に入れている社員を私は何人も見て来ましたし、賃金規定や三六協定を知らない社員も沢山いました。そうした労働契約自体に関心がない社員は使用者である会社を全面的に信頼しているのでしょうか?或いは、上司(監督者)や会社に言っても何も変わらないからとの諦念が強いのでしょうか?

法律は、例え権利があっても、それを履行しないと救ってくれません。権利は自身で獲得し守る必要があります。必要以上に権利意識を主張することを日本人は嫌う傾向がありますが、他力本願では権利は守れません。労基法の改訂があれば会社側は直ぐ就業規則を改定します。何故、改定するのか、少し考えれば解ってくると思います。それは使用者側の果たすべき義務の範囲を明確にするためです。それに対し、労働者は事実を明確に立証出来るような癖を身につけることが極めて大事だと思います。

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