離婚と相続の連鎖

離婚が多い時代です。この仕事をしていると離婚と相続が連鎖していることを知らされます。

離婚理由は女性の社会進出等の社会環境の変化で変わっているようですが、子供が出来たら結婚するパターンは昔から引き継がれています。最近は同棲から結婚に進んだり、出来ちゃた婚が結婚式の3割を超えるようになりました。この場合は交際期間が比較的短い傾向があるようです。

結婚相手にふさわしいかを見極めるために、両目を開けて相手を視て、結婚したら片目をつぶれと昔から言われてきましたが、なかなかこれを実践するのは難しく、多くのカップルがこれとは逆の行動をとってしまいます。

一方、離婚した子供と会う権利、面接交渉権も40年位前から法的な見解が発表されてきました。しかし、離婚し、親権を持たない片方の親は子供と会う機会は少なかった気がします。まして、どちらかが再婚した場合は実の親とは別れたままで、消息や生死さえ判らない状態が続きます。

そして、両親の離婚後、数十年経過したとき、親の死亡による相続が発生し、戸籍謄本等を集める過程で、忘れかけた実親の名前や住所地を知らされます。

最近、60歳を超える複数の依頼者から相続手続きの相談を受けました。91歳の実父が存命であったケース、85歳の実母が存命であったケース、そして71歳で12年前に実父が死亡されていたケース。戸籍調査をし対象者の親族関係説明図や年譜みたいなものを作っていると、その人の人生において驚愕させられる事実もあり、小説よりも奇なりです。

実父、実母が高齢になって存命であったとき、相談された方々はその親に会いに行かれるか? 亡くなっていたことことを知ったご婦人は「何処かで生きていると信じていたので相当のショックでした。」と言われました。実母が存命であったことを知った方は「今更会いたいとは思わない。但し姉には会いたい、姉には責任がないから・・・」。91歳の実父が存命であったことを電話で知らせたとき「親父は凄いですね、生きていましたか。」と嬉しそうな声に聞こえました。

親が違う子供がいると相続は複雑になります。遺族から連絡を受け葬儀に参列したり、その後の遺産分割協議等に参加できれば話し合いで解決できるかもしれません。しかし、何十年も音信不通であったり、再婚以前に子供がいたことを知らなかったりすると、相続が発生したことも知らされず、そのまま時が過ぎ去ってしまう場合も考えられます。

遺留分侵害を請求する権利はその侵害を知ったときから1年間、もしくは相続開始のときから10年以内です。このため実の親の訃報を知らずに、或いは知らされずにいる実子もかなり存在していると思われます。

離婚相談を受けるとき、将来相続問題にも影響を与える可能性があることを踏まえ、面接交渉権を考えてほしいと思っています。しかし、現実は養育費支給さえ2割と低率ですから、まずは扶養義務を果たす真摯な生活設計を心掛けてほしいと願う次第です。

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