サービサー交流会 更に高いステージに進めるか

4/25夜 銀座ライオンでサービサー交流会「四季会」に出席しました。ここ最近は40名前後の参加でしたが、今回は70名超と大盛況で円卓が満席で、旧知のメンバーともゆっくりと話が出来ない状況でした。

始めて参加されている若い方も多いように見受けられたので、感じに聞くと、弁護士事務所からの参加も増えたとのことでした。サービサーからパラリーガルに転職された方も多いようです。人材の流動化が進むことは業界のためにいいことだと私は思っています。

サービサーは最低資本金が5億円で、取締役に弁護士が就任していること等の制約があり、個人資本では参入が難しい業界です。このため上場会社等が親会社となり、親会社の事業ドメインをベースに事業展開するケースが大半です。銀行が親会社の場合は銀行の保有する債権を受託し、債権管理と回収代行を行ったり、また、不動産会社が親会社の場合は、そのサービサー子会社が担保付債権を購入したりします。

このため、親子会社双方の企業文化やビジネスモデルが一致していれば親子間での人事交流はスムーズにいくのでしょうが、同じ組織としての企業理念が引き継がれる結果、その企業独特の空気が形成されます。そうした組織の中だけで生きていると組織の常識が社会の常識と乖離したり、具体的な行動指針やアクションプランも傍から見るとずれてしまうこともあります。

特に終身雇用が多い日本は、中途採用組が少数派に留まり、企業文化そのものを変えるには至っていない気がしています。僅か13年しか経っていないサービサー業界でも、創業期メンバーが第一線を退き、経営者が次世代に引き継がれていますが、親会社の役員等からサービサーに天下り?するケースが増えて来ました。

リーマンショックや金融円滑化法、そして東日本大震災の影響を受け、金融機関の不良債権処理は急ブレーキがかかったため、不良債権の仕入れがーをすることが難しくなり、3年以上も厳しい冬の時代が続いています。特に、金融円滑化法で金融機関の不良債権のバルクセールが減少していることもあり入札価格は高止まりしています。

以前は不良債権を購入しても約2年間で投資額の倍近い回収ができ、回収困難や回収不能分を貸倒償却処理が出来ました。サービサーの場合、債権買取後、半年位から回収実績が伸びて、利益が先行し、2年経過後位から回収が難しい不良債権が残り、貸借対照表の資産に残っている債権につき、その回収可能性を判断して貸倒引当金を計上する事が多いため、収益低下や赤字が出る傾向があります。

よって、債権買取後から自社の回収能力をベースに投資の生涯収益をシュミレーションして早めに貸倒リスクを反映させ、投資したプール単位での発生収益と貸倒リスクを見極めて置くことが肝要なのですが、親会社が上場していると子会社は連結決算の対象に成ることもあり、また、親会社の人事評価基準で役員等が評価されることになれば、目先の収益ばかり目が行き、貸倒リスクを後回ししてしまう危険性があります。

当然、投資基準であるプライシング(デューデリジェンス)基準も自社の過去の回収実績をベースに策定されている筈なのですが、競争入札で落札が出来ない状況が続くと、落札者の評価基準を分析し、その模倣が始まり、不良債権を高値で購入し、将来の貸倒リスクを抱え込むことになります。

金融円滑化法が終了しましたが、まだ、不良債権をサービサーに売却する動きは顕在化していません。しかし、早ければ参議院選挙後の中間決算時期から優良銀行のバルクセールに金融円滑化法で細々と営業を続けながら延命して来た中小企業に対する債権が含まれてくると思われます。

しかし、サービサーの落札価格は高止まりした水準から始まるでしょう。それは投資額が高いけど回収額が昔ほど伸びない状況の中で、適正な収益を稼ぐために回収体制、回収手法、稼働状況、未稼働債権に対する見極め等をより細かく推進することが求められてきます。

つまり、僅か13年くらいのサービサー業界ですが、サービサー業界の展望に関する大局観を持った、または自社の強みや弱みを含め、実務面を把握できるマネジメント能力がある経営トップを配置しないと、かじ取りを誤ってしまう危険性が高いステージに突入してと思ってるからです。

また、民主党政権時に中断されたサービサー法改正に向け、その準備検討が始まろうとしています。選挙後、サービサー活用策がクローズアップされてくるでしょう。その新たな潮流に乗れるサービサーが生残り、再び成長路線を展開していくのでしょう。

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