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zoom RSS 3期連続赤字の建設会社の再生は可能か?

<<   作成日時 : 2012/12/24 23:57   >>

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知合いから3期連続赤字の中小建設会社の財務諸表を見せられ、どのようなコンサルティングが相応しいのか意見を求められる事がありました。建設業の専門工事会社で、この業界の厳しさと強かさ、そしてゴーイングコンサーン(GC)疑義が職業柄、頭をよぎります。かつ、いまだにリスケ要請もしていない背景は何故なのか、気になる所です。

上場会社は2期連続赤字になるとGC疑義、つまり将来的に継続できる企業として疑義があると監査法人が判断するとその旨を決算短信等に注記することが義務付けられています。非上場の場合はその義務はありませんが、2期連続赤字となると金融機関は赤字原因の把握や債務者企業のビジネスモデルの分析・検証を行います。

赤字原因が一過性でその改善や対策が講じられている場合はまだ良いのですが、構造的な赤字体質に陥っている可能性が高いと判断された場合は対応方針が転換します。まず追加融資を受けることは困難となり、逆に追加担保差入等保全面の強化が優先されたり、貸出金利もアップを要求されたりします。

バブル崩壊による金融危機の反省から、金融機関の審査方針は、不動産担保に頼らず企業の収益重視に変化しています。しかし、債務者企業から回収が難しくなる懸念が生じると、銀行員は反射的に債務者企業の与信枠、取引行の貸出シェア、担保価値、優良保証(保証協会の保証等)の有無等のマトリックスを描き、担保されていない一般債権(アンカバー)の圧縮を図ろうとします。この一般債権が貸倒引当金のペースになるからです。

前出の3期連続赤字の建設会社は営業損益から赤字でした。つまり粗利益で販売管理費を賄えない状態ですから、当然、支払利息さえ払える状態ではないのです。しかし、利息どころか約定元本もきちんと支払っていました。事業収益で返済が出来なくても経営者個人が資金を提供すれば資金繰りは回ります。

赤字を重ねるたびに、経営者は個人資産を取引金融機関三行に担保提供していました。また、金融機関は約定返済で減少した運転資金をその枠内で再度融資(折返し融資)するたびに保証協会の保証を取り付けていました。保証協会の保証があれば金融機関のリスクは回避されます。このような循環で3期連続赤字会社は維持されて来ています。

今後、金融円滑化法のリスケ要請をすべきなのか、中小企業再生支援協議会に持ち込むべきなのか、或いは3期連続赤字で企業存続に疑義があり廃業を薦めるべきなのか、経営者の経営存続意思、メインバンクの金融支援方針、メガバンクと地域金融機関の債務者格付の相違、保証協会の存在等々、把握すべき情報が不足している状況です。

しかし、知合いが言うには、経審のポイントはそこそこにあるが回収不能の債権(含む損)を適正な会計処理をすると多額の債務超過になり、営業損失の理由は慢性的な赤字受注が続いているそうです。建設業界は供給過剰で赤字受注が多いと云われています。事業存続さえ危ぶまれるのであれば民事再生も難しく破産もあり得るかもしれません。

特に保証協会は債権放棄に関しては簡単に応じてくれませんから、緊急保証融資制度でこれまで債務者企業への融資を支えてきたシステムが、不良債権処理の現場で私的整理を妨げることになり兼ねない側面を含んでいる気がします。

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