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zoom RSS 再び不良債権処理が始まる 

<<   作成日時 : 2012/12/14 18:49   >>

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帝国データバンクのアンケートによれば、金融機関(359機関)の過半数が、経営改善計画における目標達成企業の割合を「40%以下」にとどまると回答しています。つまり、リスケ要請した企業の60%以上は改善計画が未達成ということになります。また、この達成進捗状況を把握していない金融機関が53もあったそうです。アンケートですから詳細不明ですが、金融機関が緩いのか、債務者企業がふてぶてしいのか、或いはその両方なのでしょうか?

しかし、金融機関の要請があるのにそれに従わないという状況は、債務者企業が経営改善計画が立てられない、または策定しても利益が出ない、返済財源となる余剰キャッシュフローが出ない、これ以上経費を削減できない等の構造的な問題があるケースが多々あります。

確かに損益分岐点は低い方が良い訳ですが、売上が伸び、その分岐点を越えないことには利益は残りません。現在のデフレ経済、緊縮財政、社会保障制度の歪み、消費低迷等の経営を取り巻く外部環境の厳しさは増す一方で、少子超高齢化と産業生産のグローバル化の流れの中で、改善される見込みは期待できない感があります。

しかし、需要と供給のバランス、投資対象商品の安全性と利回り、余剰資金と低金利。これらの資金運用面から、日本の不動産が底打ちした予想が増えつつあります。日本から撤退していた外資系不動産投資ファンドや事業再生ファンドが日本市場で低金利の資金を調達し、不良債権化した商業用不動産ローン担保証券(CMBS)を買取するビジネスを再開するようです。

不良債権処理問題で金融再生六法案が提出された1998年以前にも、外資と云う黒船がやってきて、含み損を抱えていた大企業や銀行の不動産や担保付債権を安く買いたたき、債権債務や占有者(入居者)の権利関係を整理し、不動産物件をリノベーションし、新たな投資家に販売し、その差益を荒稼ぎしたことがありました。

日本から見ると外資のハゲタカファンドにうまくやられてしまったと云う不満が残る結果となったのですが、当時、日本にはそうした不良債権化した不動産担保付き債権に投資する意欲がある企業はありませんでした。含み(益)資産経営から一転、バブル崩壊の含み損処理へ経営環境が転換したため全ての産業がその処理に追われていたからです。

また、日本には経済合理性よりも、常に空気、雰囲気、世相等を優先的に考える傾向があります。そのためハードランディングよりソフトランディングを好む面があるような気がします。

それから12年。当時は日本における不良債権への投資を行うファンドもその回収を担当するサービサーもありませんでした。わずかに整理回収機構(RCC)が破綻した金融機関や住宅専門会社の債権の回収を行っていただけでした。その間、民事再生法、破産法、会社法改正等の法整備がなされ、再生支援機構、再生支援協議会、事業再生関連会社、サービサー等々の事業再生・管理回収のラインも出来て来ました。

そうした状況ですから、内需による不良債権処理が始まってもよさそうですが、残念ながら、今回も外資系が口火を切ることになるのでしょう。それは国内では、どこも想定される外部環境が同じで損失があるところに新たな投資が出来ないこと、かといって撤退も出来ない「サンクコストの呪縛」と呼ばれる組織の発想を左右する日本的な考え方があり、先送りされると指摘されています。

また、金融円滑化法という延命支援策が3年以上も続いていることで、法的事業再生のような抜本策を選択する必要性がなかったことも影響していると思います。そして、この間に、近隣諸国が半導体、電器、電力、鉄鋼、造船等の重厚長大産業で競争力を増したため、国内の大企業の収益悪化とリストラが進んでいます。加え、リーマンショック後の金融、建設、不動産業の内需型も低迷を続いています。

並びに近隣諸国との政治的対立や経済制裁・規制等の溝が深まり、これまで投資した資金の回収が危ぶまれ、ここでも「サンクコストの呪縛」があり、撤退する場合は多額の特別損失が待ち構えています。よって、来春以降の金融円滑化法終焉を待たずに不況業種の大型倒産が発生する危険性が高まっている予感がします。

世界の投資マネーはカントリーリスクを予見し収益最優先しながら急激な変化を見せます。投資資金が引き揚げられた国家は不況・衰退に向かい、これまでの日本のように長期低迷が続きます。一方、荒治療を受けた「法的再生」の場合はV字型回復の可能性があります。資金力のあるスポンサーが存在するか否かが存続のポイントになる意味では国家も事業も同じかも知れません。

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