熟年起業の勧め

平均余命が延びた超高齢化は少子化も伴い、社会保険制度の亀裂を深めています。それを受けて定年退職年齢が延びる時代になりました。年金給付金を抑え、受給期間を短くするためには、65歳まで働き年金受給を棚上げてもらった方が国としては都合がいいのかもしれません。

平均余命は凡そ男79歳、女85歳です。
一方、同年に生まれた同級生達の生存率(生保標準生命表2007)では、男の場合、60歳99.1%、70歳97%、80歳94%と極めて高く、死亡率が急激に増えるのは80歳~100歳の間となっていました。平均寿命のイメージと違っているのかピンと来ませんが、現代人の生命力が高まっているようです。

このように長寿化の時代ですが、厚生年金の標準支給額は夫婦二人が65歳となり国民年金も含め月23万円です。企業年金や年金保険等があれば、ゆとりある生活に必要な生活費38万円が得られるかもしれません。厚生年金は標準報酬月額や加入年数で差が付きますし、国民年金も40年間が分母で分子は加入月数です。

国民年金は65歳からの受給ですが、現在、繰上受給申請制度があり、申請をすれば60歳から受給が可能です。但し、この場合、短縮1ヵ月当たり受給額の月0.5%が控除されるため、60ヵ月短縮すると30%も月受給額がカットされ、一生涯そのままの額となります。80歳まで生きるとした場合、繰上受給年金総額は約11.2Mで、通常の受給は12Mと大差はありません(但し事後重症による障害年金、遺族厚生年金等のデメリットは考慮せず)。

しかし、国民年金だけだと老後の最低生活(月23万円)には程遠いため、65歳以降の収入源や貯蓄等を確保する必要があります。一方、企業年金や年金保険の手当があれば別ですが、厚生年金だけの場合もゆとりある生活(月38万円)には届きません。よって、これからは年金だけに頼らない生活設計が必要になるでしょう。

私は現在、熟年起業を勧めています。ベテラン社員は業務知識や経験が豊富で業界における人脈もあり、パソコンやインターネットにも対応できます。事実、行政書士も熟年起業家が多く、永く活動を続けられています。年金が基礎ベースにあるから出来ることでもあります。

熟年起業は退職金を全て投資し会社を興すような大胆なことをする必要はありません。会社組織で得たノウハウとスキル等のソフト部分を提供すればいいのです。事務所も自宅でつまりSOHOで充分です。当面は目先のゆとりある生活維持や社会貢献を目標にし、現役時代のように頭を働かせ社会との接点を維持するだけでも老化防止になります。

そして安定的な状況になれば、子供が減っていることで大変な重荷を背負う現役世代へ勢い水をかけるような存在になれるかもしれません。

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ
にほんブログ村
にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
にほんブログ村


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック